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2005-11-05

硝子戸の中

ピュイ・ダムール

「ピュイ・ダムール」・・・ ★★★

レジオン

横浜市営地下鉄、高校のときに映画を観に行くのに使った以来。

カフェでしか味わえないという「ピュイダムール」はなんと1日限定30個。よかった残っていて。
もし残ってなかったらセンター北駅前で発見した気持ち悪いペアルックで終わるところだった。ふぅ危ない。

――「フランス時代に何度も味わった思い出のお菓子です。パートブリゼとカスタードクリームの単純な組み合わせですが、結構手間をかけているんです。一度空焼きしたパイにカスタードを流して、オーダーが入ってから三度キャラメリゼします。」と藤巻シェフ。(東京五つ星SWEETSより)

ナイフで触れるとカツンという音。しっかりキャラメリゼされた表面は割ってはいけないガラスを割るような緊張と興奮がある。割るとガラスの隙間からまるで光が漏れるようにカスタードがとろりとろりと溢れ出てくる。非常に滑らかなカスタードクリームはバターのこくとバニラとリキュールの香りが凄い。
そしてキラキラと光るガラスの破片のようなキャラメリゼも一緒に。口を切ってしまうのではないかというくらいのバリバリとした食感がたまらない。
土台はパートブリゼ(パイ生地のもの)でできているのがいい。ザクッともサクッともしている器がポイントだ。パイ生地なのでミルフィーユに似ている。とはいえ、ミルフィーユとは異である。決して新しい味ではないのだが、とても新鮮に感じた。

自宅からは遠いわけではないのだが、市営地下鉄を乗ったことで遥か遠くの地に訪れたような錯覚。
またカフェの雰囲気もいいので特別「ピュイ・ダムール」が美味しく感じられたのは確かだと思う。

冬はオープンカフェにはならないのか、ガラス戸を閉め切っていた。
硝子戸の中(うち)から外を見渡すと・・・という文を思い出した。そういえば高校のときに読んだっけ。
風邪気味だったこともあって、自然光を浴びながらのんびりぼんやりと、肘を曲げて硝子戸の中から静かな外を眺めていたい。


駅前で見かけたペアルックが通るのを期待して。

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by はや

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